放射線技術科 超音波
放射線技術科では、患者様が気持ちよく検査を受けていただけるよう日々努力しています。
また、診断価値の高い画像の提供と医療被ばく低減のために、日々の研修、勉強に励んでいます。
超音波(エコー)検査
超音波検査室は、日本超音波医学会の超音波専門医研修施設に指定されており、最新の機器で常に新しい技術を導入し、消化器内科医師と日本超音波医学会認定の超音波検査士により質の高い検査、治療を行なっています。
エコー検査とは?
超音波を利用し人体の中の状態を調べます。超音波とは音の一種で、通常耳で聞こえる音より高い周波数のことで、超音波検査に使われる周波数は、約1~30MHz程度で、人体にはなんら悪い影響は無く、安全な検査です。
腹部エコー検査
腹部には肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓など様々な臓器があります。エコー検査ではそれぞれの臓器の腫瘍の有無や形態の異常や炎症の状態などがわかります。また、当院では造影エコー検査で腫瘍の性質や肝細胞がんの診断や治療効果判定なども行っております。
肝生検
肝生検とは、肝臓に針を刺して組織や細胞を採取し、顕微鏡で細かく観察する検査です。
肝障害の程度の判定、原因不明の肝障害の診断、黄疸の原因究明のために実施されます。がんが疑われるときには、細胞を調べて良性か悪性かを鑑別し、悪性であればその性質や悪性度、さらに組織の変化がどの程度進んでいるかを調べます。肝組織を直接目で観察できるので、最も確実な検査法の一つとされています。時間は30分ほどで入院での検査になります。
経皮的エタノール注入療法・経皮的ラジオ波焼灼術
経皮的エタノール注入療法(PEI)とは、肝臓がんに対して、99%のアルコールを直接注入する治療法で、経皮的にエコーガイド下に直接腫瘍に注射します。経皮的ラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation ;RFA)とは、肝臓がんの中に電極針を挿入し、電極周囲を460kHzの高周波(ラジオ波)により誘電加熱し、がんを凝固壊死させる治療法です。RFAでは、1回の焼灼で径約2~3cmまでの範囲を壊死させることができます。どちらの治療も入院での治療となります。
乳腺エコー検査・表在エコー検査
乳腺エコー検査は、乳腺内の腫瘤やリンパ節リンパ節などの腫れを調べる検査です。近年増加傾向にある乳がんの早期発見に役立っています。
表在エコー検査は、甲状腺や唾液腺、耳下腺や皮膚科・形成外科領域の表在腫瘤の有無や周囲のリンパ節の腫れを調べます。また、悪性が疑われる腫瘤をエコーで確認しながら針を刺し、エコー下穿刺吸引細胞診をおこなって、採取した細胞を顕微鏡で観察してより精度の高い検査を行っております。
超音波検査を受けられる方への注意事項
- 腹部超音波検査は、検査前は原則絶食となります(主治医の判断により異なる場合があります)。
食事をすると胆嚢が収縮したり、胃に食物残渣や、腸管にガスが多くなり見えにくくなる場合があります。 - 心臓・高血圧の薬を服用している方は少し早めに服用してきて下さい。
- 乳腺・表在エコーは、食事制限は有りません。また、下腹部(膀胱・前立腺・婦人科)の検査は尿を溜めていただく場合があります。
- 体の不自由な方、耳の遠い方は付き添いの方とご一緒してください。
予約変更・お問い合わせについて
- 当日以外の予約日時の変更等のお問い合わせは、各科外来に平日午後3時から午後4時30分の間にご連絡ください。
- 検査当日、予約時間までにお越しになれない場合、
お問い合わせは消化器診断センターエコー室 (029-254-5151 内線1512)までご連絡ください。