産婦人科
今月の外来担当医表
産婦人科の新型コロナウイルス感染症対策について
- 当院での里帰り出産をご予定の皆様へ(産婦人科お知らせ)
- 当科の立ち合い分娩の再開について(産婦人科お知らせ) ※2023年10月10日現在再開しました。詳しくはこちら
- 妊婦健診へのご家族の同席について(産婦人科お知らせ)
産科分野の特色
当院の産科では、産婦様の持つ力を最大限に発揮できるようなケアを目標にしています。皆様に満足のいくお産を達成していただくことで、その後の楽しい子育てへの第1歩を踏み出すことができるよう、妊娠中からお産後まで助産師を中心としてきめ細やかなケアをおこなっています。
月々の分娩数に制限を設けておりませんので、どなたでも当院でのお産を希望することができます。里帰り分娩をご希望される方も、ご遠慮なくご相談ください。
当院産婦人科は総合周産期母子医療センターの指定を受けており、皆様に安心・安全なお産を提供できる体制を整えています。
当院のお産について
妊婦健診やお産に関わる費用について
助産師外来・院内助産院・母乳外来について
入院病棟について
妊娠の前半期につわり等必要があって入院される場合は、産婦人科だけでなく、外科や皮膚科など他診療科の患者様も利用される、混合病棟への入院となります。
妊娠後半やお産で入院される場合には、周産期センター病棟への入院となります。周産期センター病棟は年に数度、非常に入院が混み合うことがあり、その場合には産婦様であっても一般病棟への入院をお願いさせていただくことがあります。
個室利用のご希望について
周産期センター病棟には、複数の個室が整備されています。個室は「医学的に個室での管理が必要である患者様」の利用を第一としています。事前予約はできませんが、個室希望の場合、お申し出いただければ空き室あり次第対応させていただきます。個室利用中であっても、大部屋への移動をお願いすることもありますので、ご不便おかけしますこと予めご容赦ください。
入院中のご面会について
面会時間
曜日 | 面会時間 |
---|---|
平日 | 14:00~19:00 |
土・日曜日、祝祭日 | 10:00~20:00 |
- 検温時、食事時間、授乳中の面会はご遠慮いただきます。
- 面会の許可を得た方のみが病室内で面会できます。
- 母子同室を行っている褥室での面会は禁止としています。
面会制限について
当院では超低出生体重児の分娩を担当しています。こうした児は免疫系が未発達であることから、できるかぎり出生時に病原体へのばく露を避けなくてはなりません。このためご面会については、他施設よりも多い制限を設けています。誠に申し訳ございませんが、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
母子看護サービスについて
当院では、特にリスクのない妊婦様については、出来る限り自然分娩、母乳育児を目指しています。そのため、助産師・看護師による妊婦相談、両親(母親)学級、母乳育児相談、早期授乳の開始と母子同室による自律授乳を行っています。
総合周産期母子医療センターについて
当院の産婦人科は、茨城県に3か所整備されている「総合周産期母子医療センター」の1つです。様々なハイリスク妊娠にも対応しています。詳しくはこちらをご覧ください。
人工妊娠中絶について
当院では、「患者様都合による人工妊娠中絶」は実施しておりません。こうしたご要望には対応できませんので、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
婦人科分野の特色
一般婦人科疾患および良性婦人科腫瘍の診療および手術に対応しております。良性疾患の治療は常に最新のエビデンスを取り入れながら当院で可能な治療を提示し、患者様のご希望に応じて最適な方法を選択しながら診療を行っています。
- 月経に関連する悩み
- おりものやかゆみに関する悩み
- 性器出血に関する悩み
- 婦人科がん検診での要精密検査
- 更年期に関する悩み
- 子宮が下がっている気がする
などありましたらご相談ください。
産婦人科での手術
当院では、良性の婦人科疾患(子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮外妊娠など)について、診療・手術を行っております。良性疾患の治療は常に最新のエビデンスを取り入れながら当院で可能な治療を提示し、患者様のご希望に従い最適な方法を選択しながら診療を行っています。また、婦人科救急疾患についても可能な限り対応しております。手術の方法として、開腹手術だけでなく、患者様の負担がより軽い腹腔鏡下手術や子宮鏡下手術を行っています。婦人科疾患で入院される場合の病棟は、産婦様の入院される周産期センター病棟ではなく、婦人科や外科等の患者様の入院される混合病棟となります。
子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)について
当院では、産婦人科と血管内診療グループと連携し、子宮筋腫・月経過多等について「切らない治療」である子宮動脈塞栓術(UAE)を実施しています。現在は「保険診療」として対応可能となっています。ご希望ある患者様は産婦人科担当医とご相談ください。(UAEの詳細はこちら)
婦人科がんの診療について
当院では婦人科がん診療は、子宮頸がんの0期(上皮内がん)に対する円錐切除術までを実施可能です。それ以外の婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、腹膜がんなど)については、患者様とご相談の上で、適切な医療機関へご紹介しています。
進行婦人科がんを既に認められ、治療をご検討されている患者様については、専門医療機関への受診をお勧めいたします。
不妊症と不育症について
当院は、不妊症・不育症について専門的に診療を行う体制が整っていません。排卵誘発や人工受精、体外受精胚移植等を実施しておりません。不妊検査と治療をご希望される患者様については、専門医療機関への受診をお勧めしております。不育症については、妊娠成立後に不育症専門医からのご紹介をいただいた上で、連携して妊娠管理に対応することは可能です。
外来のご案内
初診外来
初診、および予約以外で受診される患者様の診療をいたします。月曜日から金曜日の午前中で、受付は11:00までです。受付時間内にお越しください。なお、緊急性の高い場合は受付時間外でも診療いたします。
紹介状なしに初診される場合、初診時選定療養費の負担をお願いしています。
初診外来についての詳細はこちら
産科外来
予定日の決まった妊婦様の診療をいたします。月曜日から金曜日の午前中(火曜日と水曜日は午前+午後)、完全予約制です。
産科外来では、医師による母子の健診だけでなく、助産師による個別相談を実施しています。妊娠中の快適な過ごし方、体重コントロール、早産・妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の予防等についてお話ししています。
妊婦健診では毎回胎児超音波を実施しています。そこでたまたま赤ちゃんに疾患が見つかった場合には、原則的に妊婦様にお伝えしています。しかし患者様によっては赤ちゃんの疾患について妊娠中に知りたくないと思われるかたもいらっしゃると思います。赤ちゃんの疾患について知りたくない場合は、事前にそのようにお伝えください。
婦人科外来
予定日の決まる前の妊婦様と、婦人科疾患の患者様の診療をいたします。月曜日から金曜日、完全予約制です。
自己血外来
自己血貯血を必要とする方が対象です。原則火曜日14時以降、完全予約制です。手術に伴い輸血が予想される方や、適合する血液の確保が困難なことが予想される場合には、自分の血液を事前に採血し、手術時に使用する「自己血輸血」を実施しています。
胎児外来
胎児疾患の専門外来です。木曜日14時以降、完全予約制です。複数の周産期専門医により、胎児疾患を重点的に診察いたします。
胎児外来についての詳細はこちら
遺伝・NIPT外来
遺伝性疾患に関する専門医によるカウンセリング、新型出生前診断検査(NIPT)を含む、出生前検査に関する専門外来です。月曜日と水曜日の14時以降(2022年1月より左記曜日に変更)、完全予約制で、自費診療です。
遺伝カウンセリングやNIPTを希望される場合は、担当医にお伝えいただくか、月曜~金曜の15:00~16:30に029-254-5151(病院代表)にお電話いただき、産婦人科外来に繋いだ上で「遺伝・NIPT外来(自費診療、5,000円/30分)」の予約をお願いいたします。
遺伝・NIPT外来の予約時期、予約方法について
- NIPT・羊水検査の実施前にカウンセリングが必要です。
- NIPT、カウンセリングの予約は妊娠13週6日までにお願いします。
- カウンセリングのときには基本的にご夫婦の同席をお願いします。やむを得ない場合は予約時にその旨をお伝えください。
- 初回カウンセリングのときには予約枠の30分前には受診するようお願いします。諸手続やパンフレットをお読みいただく時間をとらせていただきます。
- 当院通院中の方は14時~15時半の枠で予約を取らせていただきます。
- 他院通院中の方は紹介状、母子手帳、保険証持参してください。
- 他院通院中でカウンセリングを希望の方は15時~15時半の枠のみとなりますのでご理解ください。
NIPTを含む出生前遺伝学的検査の外来体制変更のお知らせ
- 2022年1月より遺伝・NIPT外来を月曜日・水曜日の午後に変更いたします
予約は担当医にお伝えいただくか、電話にてご予約ください。
- NIPTは診療として行います
これまでNIPTは臨床研究として行ってまいりましたが、母体血清マーカー検査と同様に、診療として行うことといたします。
- NIPTの対象となる妊婦さんの条件を変更いたします
NIPTの対象となる妊婦さんのなかに“高年妊娠の方”があり、これまでは年齢が35歳以上のかたを“高年妊娠の方”としておりました。しかしながら、妊婦さんの年齢における染色体疾患の確率のとらえかたは、各妊婦さんによって異なりますので、“高年妊娠の方”に関しましては、妊婦さん個別に相談を行い、対応する方針といたしました。
助産師外来
両親(母親)学級
母乳外来
1か月健診外来
お産後1か月、産褥経過の無事の完了を評価するための外来です。金曜日14時以降、完全予約制です。
子宮頸がんワクチンについて
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)新規の接種受付停止のお知らせ(2024年10月11日更新)
当科では、ご希望の方に子宮頚がんワクチン接種をおこなっています。接種は完全予約制ですので、希望される方は接種予定日の7日前までに、お電話で事前に予約をお取りください。
※小・中学生の方は小児科にご相談ください。
- 電話予約の方法
月曜~金曜の15:00~16:30に 029-254-5151(病院代表)にご連絡いただき、「産婦人科での子宮頚がんワクチン予約希望」とお伝えください。 - ワクチンについて
当院で用いているワクチンは、「シルガード9」という「9価」のワクチンとなります。約半年の期間に計3回の接種を行います。ワクチンの詳細についてはこちらをご参照ください。 - 費用について
ワクチン接種はインフルエンザワクチンと同じように自費診療扱いとなります。
※子宮頸がんワクチンには公費助成があります。対象の方(小学校6年~高校1年生に相当する年齢の女子)はお住いの各市町村の自治体へお問い合わせください。対象年齢を過ぎますと有料になりますのでご注意ください。
当科について
日本産科婦人科学会、日本周産期新生児医学会の専門医を志す医師の指導体制を整えており、同学会認定の専門医研修施設(基幹施設)です。婦人科疾患については、非常勤医の婦人科腫瘍専門医、内視鏡学会技術認定医の協力を得て診療しています。
診療実績(2023年)
分娩総数 | 523件 |
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帝王切開件数 | 210件 |
早産取り扱い件数 | 152件 |
多胎取り扱い件数 | 48件 |
救急搬送受け入れ件数 | 111件 |
婦人科開腹手術 | 42件 |
婦人科腟式手術 | 19件 |
婦人科内視鏡手術 | 33件 |
血管内治療 | 3件 |
診療科からのメッセージ
当科は、総合周産期センターとしてハイリスク妊娠、分娩に対応することを業務としていますが、「健康なノーリスクの妊産婦様」の診療も大歓迎です。安心してご受診ください。
臨床研究に関するオプトアウトについて
当科では、日本産科婦人科学会及び神戸大学が主体となって行われている臨床研究、「日本における新型コロナウイルス感染妊婦の実態把握」について、研究協力を行っています。研究のために自分のデータが使用されることを望まれない方は、担当医までお知らせください。
宗教的理由などによる輸血拒否に関する産婦人科の方針
産婦人科では、輸血を含んだ標準的医療の提供を前提とした診療を行っております。宗教的理由などによる輸血拒否をご希望される方については、輸血が必要な事態が想定される場合には他医療機関への転院をお願いしております。また、基本的には救命や生命維持にとって必要であると医師が判断した場合に輸血を行う相対的無輸血にて対応しますので、ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。