妊婦生活 日常での過ごし方
日常生活の過ごし方
心の安静
妊娠によって、ホルモンのバランスが変化しており、感滑の起伏が大きくなっています。体にもいろいろな変化が起きていますが、心身の調子に合わせて家族の協力を得ながら無理のない生活を送りましょう。
日常生活の動作
おなかが大きくなると、前のほうに体の重心が移るため、バランスをとろうとして体が反りがちになります。こうした姿勢は、おなかや腰に負担をかけやすいので正しい姿勢を心がけましょう。
- 立つ
両足を開いてヒザをまっすぐ!!背中をのばす。
- 歩く
背中をのばしておしりをひきしめて!
- 階段の昇り降り
一歩ずつ確実に。手すりにつかまって。
- 高いところの物を取るとき
台をつかって!!人にとってもらうのが一番です。
- イスに座る
背をのばして深くこしかける。
- 重いものをもつ
ヒザをついて、腰をおとして荷物を自分にひきよせて立ちあがる。
スポーツ
妊娠してから運動を始めるのではなく、妊娠以前から運動習慣を持つことが大切ですが、適度な運動は気分転換にもなり、体重増加を防ぐためにもいいことです。出産に備えて体調を整えることは安産にもつながります。簡単な体操やストレッチ、おうちの周りをお散歩することもおすすめです。
瞬発性の運動(ジャンプする、力を入れる動作) は避けます。
マタニティスイミング、マタニティビクスなどは妊娠16週以降に、医師の許可を得て、適切な指涵者のいる施設で行います。
体調の悪いときに無理に運動する必要はありません。運動の途中でも、動悸や息切れがあったり、おなかが張るような場合は中止しましょう。
旅行
妊娠中期(安定期:妊娠16週~28週)であれば可能です。しかし、予期せぬ体調不良となった場合、旅行先で妊婦をみてくれる病院が見つからない事もあります。妊娠中の旅行は慎重になるべきであり、注意が必要です。
飛行機
流産や早産が心配であれば妊娠初期や末期はさけます。出産予定日の28日前~8日前に乗る場合、医師の診断書と本人の誓約書が必要です。予定日を含めて7日前に乗る場合はこれらに加えて医師の同伴が必要です。
妊娠中の身だしなみ
衣服
- 肌着
通気性、吸汗性のよい綿100%のものを!! - プラジャー
おっばいをしめつけないワイヤーのないゆったりしたサイズ、デザインのものを着用しましょう。
ガードルや腹巻きは必ずしも必要ではありません。おなかを支えて、腰や背中の負担を軽くする効果があります。あとは、おなかを冷やさないという効果もあります。つけるならあまりおなかをしめつけないものにしてください。
化粧やパーマ
お化粧品は使いなれたものを!皮應が敏感になっているので香りなど刺激が強すぎるものは避けたほうがいいです。
パーマ自体が赤ちゃんに影響を与えることはありませんが、ニオイや、長時間同じ姿勢でいることで気分がわるくなる方もいらっしゃいます。
受診のときには…
内診のある時スカートでくる方もいらっしゃいます。(ズボンでもどちらでも大丈夫ですが)足のむくみをみるのでストッキングはさけたほうがいいです。くつ下はOK!
ソックス
(下肢)膝から下を冷やさないよう普段から長めのソックスをはきましょう。
くつ
ローヒールのもの、またはスニーカーなどがおすすめです。
妊娠中の気がかり
入浴
妊娠中は新陳代謝が盛んです。そのため皮膚も汚れやすいので、毎日入浴し、清潔にしましょう。早産の傾向があると言われている方で、お腹の張っている場合は、入浴をひかえて短時間のシャワー浴にしましょう。お風呂場では、滑らないように気をつけましょう。
歯は大切に!
つわりの時期は、食事が不規則になるうえ、気持ちが悪くて歯を磨けないこともよくあります。歯磨きが無理ならせめて食後にうがいをしたり、白湯や番茶を飲んだりして口の中を清潔に保ちましょう。虫歯は妊娠の安定した時期、早めに治療することが大切です。産婦人科の医師にも相談してください。
美容
妊娠中は、色素沈着をおこしやすいので、日焼けに注意しましょう。化粧品は使い慣れた物を使いましょう。
美容の基本は、栄養、睡眠、便通を整えることです。髪にパーマをかける時は妊娠中期の安定期にしましょう。
性生活
妊娠初期と後期は控えましょう。それ以外は胎児への影響はありません。お互いをいたわる心を大切に負担をかけないようにしましょう。しかし、医師により流産、早産の心配があると言われたときは、性交は控えましょう。
感染を予防するためにコンドームを使用しましょう。