知れば安心、お産のこと
知れば安心、お産のこと

そのとき赤ちゃんは…

水戸済生会総合病院で満足出産

分娩第Ⅰ期・開口期

子宮収縮(陣痛) 体の変化 気持ちの変化
準備期
  • 不規則に始まる(止まってしまうこともある)
  • 規則的になってくる(10~5分と短くなる)
  • 子宮口(0~3cm)
  • 破水することもある
  • 血性のおりもの(おしるし)
  • 生理痛のような痛み
  • 骨盤の圧迫
  • 軽い吐き気
  • 感惰の起伏がある
  • 興奮する
  • いよいよ始まったとホッとする
  • 陣痛と陣痛の間は普通に過ごせる
  • おしゃべりする余裕がある
進行期
  • だんだん強くなる
  • 陣痛の間隔が短くなる
  • 3~5分おき 収縮45~60秒
  • 子宮口(4~7cm)
  • 違和感
  • 吐き気
  • 寒気
  • 筋肉のつり・足がつる
  • 背部痛
  • 腰痛がだんだん下へ移る
  • 圧迫痛
  • 唇の乾燥
  • 喉の渇き
  • いよいよ本格的になってきたと感じる
  • 子宮の収縮になじんできて落ち着き、集中してくる
  • いよいよ真剣になる
極期
  • 収縮がどんどん続いてくる
  • 2~3分おき 収縮60~90秒
  • 子宮口(8~10cm)
  • しゃっくり・げっぷが出る
  • 手足がしびれる
  • 吐き気・嘔吐
  • 体温のバランスが崩れる
  • 汗をかく
  • 暑く感じたり、寒く感じたりする
  • 深い眠気を感じる
  • 腰痛が強くなる
  • 時々いきみたくなる
  • お尻が押される、便がしたい感覚
  • いらいらすることがある
  • 当惑したり、くじけそうになる
  • 一時的に自分をコントロールできなくなり、取り乱しそうになる
  • 余裕がなくなる
  • もう耐えられないと感じる
  • いつまで続くのか不安になる
呼吸法 周囲の人とあなたのできること
準備期
  • 吐く息から始める。収縮の始めと終わりに深呼吸する。鼻からゆっくり3秒で吸って、ゆっくり3秒で口から吐く。
  • 口で吸って(2秒)、口で吐く(2秒)リズムで収縮の強さに応じて、1秒で吸って、1秒で吐くくらいの速さを変える。吐くときは、口を少しすぼめて「ハフー」「フー」
  • 「ヒー」と1秒で短く吐き、素早く吸って「フー」と長めに2秒で吐く。自分でやりやすいリズムで。
  • 「ヒ・ヒ」と短促呼吸を2回、3回目に「フー」と長くゆっくり吐く。いきみたくなったら、「フー・フー」と長い、息の吐き出しで逃す。
  • いきみが強くなったら「フー」の吐き出し呼吸の後に「ウン」と声を出し、いきみを逃す。
  • 陣痛の間隔、持続(何秒続くか)を時計で測る
  • あわてないで、普通の生活をする。夜間であれば眠る
  • 破水していなければ、シャワーを浴びる(入浴もよい)
  • 消化のよいものを適度に食べる(陣痛の合間につまめるおにぎり、一ロサイズのもの)
  • できるだけリラックスし、眠るなど、体力を蓄えておく
  • 寝てばかりいても、お産は進まないので、活動と休憩をバランスよく取る
  • 足・腰を冷やさない(ソックスをはく)
  • 助産師(病院)に連絡する
    • 初産婦 10分以内の規則的陣痛
    • 経産婦 10~15分間隔の陣痛
進行期
  • 静かな環境を保ち、リラックスする
  • 好きな音楽をかける
  • 1~2時間おきに体位を変える(横向きに寝たり、座ったり、立ったり、四つん這いになったり、歩いたりする)
  • 陣痛と陣痛の間は、体の緊張をとり、ゆっくり休む
  • 呼吸法を始める
  • 背中・腰が痛いときは、握りこぶしで圧迫する
  • 陣痛のとき痛む部分をマッサージしたり、温める
  • クッションなどを使って楽な体勢をとる
極期
  • 陣痛のときは、目を開け、呼吸法に集中する
  • 陣痛の次には、必ず間歇(休み)があることを考える
    「この期間は短い」「もうすぐ赤ちゃんが出てくる」…
  • 口が渇いたら、リップクリームをぬる
  • 水· 氷片・お茶などでのどを潤し、水分補給をする
  • 冷たいタオルで汗を拭く
  • 子宮口が全開大(10cm)するまで、いきんではいけないことを思いだす
  • 強い眠気を感じたら、眠って休みましょう

分娩第Ⅱ期・娩出期

子宮収縮(陣痛) 体の変化 気持ちの変化
  • 子宮口全開大
    赤ちゃんは頭の形を産道に合わせ、回旋しながら下降し始める
  • 排臨
  • 発露
  • 赤ちゃん誕生
  • 破水
    いきみたい感覚が強くなる
  • 排臨
    児頭が収縮時には見え、間歇時には奥へ引っ込み、見えない状態
  • 発露
    児頭が間歇時にも出たままの状態
  • 下を向いていた児頭が回り、横を向き、肩が出て、赤ちゃんが誕生する
  • いきむことができると楽になり、満足する
  • しっかりやろうと心が引き締まる
  • 新たな力が湧いてくる
  • 冷静になる
  • 強くいきみたくて、たまらない
  • 会陰部の灼熱感
  • 喜び
  • 安堵する
  • 楽になる
  • 赤ちゃんが見たい
  • 赤ちゃんを抱きたい
呼吸法 周囲の人とあなたのできること
  • かなり強い「いきみ」を感じているが、陣痛だけで赤ちゃんがゆっくり産道を降りてくるのを待つときは「フーウン」呼吸で。
  • 収縮がきたら、深呼吸に続いて、しっかり息を吸って、息を止め、長くいきむ。収縮のピーク時に効率よくいきむ。目をしっかり開け、息継ぎは素早くしましょう。
  • 発露になったら「いきみストップ!」全身の力を抜き、「ファーファー」呼吸か「ハッハッハッ」短息呼吸に切り替え、いきまない。

おめでとう!

  • 分娩室に移動する
  • お産の準備が整うまでは、助産師の声に合わせ、いきみを逃す
  • 陣痛と陣痛の間は十分リラックス
  • いきみたい感覚に任せて、いきみ続けると、赤ちゃんが苦しくなったり、傷が大きくなることがある。人によっては、いきまない方が上手に赤ちゃんが出てきてくれる場合もある。
  • 助産師のリードで、いきむタイミングを合わせ、助産師の顔を見て、長くいきむ
  • 顎を胸につけ、背中を丸く(お腹をのぞきこむように)し、お尻をベッドにつけて、いきむ
  • 足元にあるレバーをつかみ、自分の方へ引っ張る
  • 「ストップ」がかかったら、握っているレバーを放し、両手を胸の上に置き、全身の力を抜く
  • 肩が出るときにも、いきみたくなるが、がまん!
  • お股のほうを覗き込むと、赤ちゃんがスルンと生まれてくるのが見える

分娩第Ⅲ期・後産期

子宮収縮(陣痛) 体の変化 気持ちの変化
  • 後産
  • 子宮収縮は一時止むことがあるが、続いて、あまり痛くない収縮(陣痛)が始まる
  • 軽い「いきみ」を感じる
  • 胎盤娩出
  • 子宮は児頭の大きさ程度に収縮し、硬く触れる
  • 幸福感
  • 自分が産んだという実感
  • 満足感・達成感
  • 空腹・喉の渇き
  • ペちゃんこのお腹が嬉しい
  • 赤ちゃんのことが気になる
呼吸法 周囲の人とあなたのできること
  • ゆっくりと深呼吸
  • いきみたい感覚があったら、短息呼吸をする
  • 十分リラックス
  • 休息する
  • パパはねぎらいの言葉を