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放射線技術科 MRI

放射線技術科では、患者様が気持ちよく検査を受けていただけるよう日々努力しています。
また、診断価値の高い画像の提供と医療被ばく低減のために、日々の研修、勉強に励んでいます。

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一般撮影CTMRI

核医学血管撮影超音波

MRI検査

MRI検査とは、日本語では磁気共鳴画像検査といいます。
これは、強力な磁石を使用した検査です。

MRI装置の中心に体が入る大きな磁石があります。ここに撮影する部分を入れて撮影をします。
撮影部分にある特定の周波数の電波を照射することにより体の中の様子を画像化することができます。検査の特徴としては、大きな音がすることと、他の検査と比較して時間がかかるということです。しかし、他の検査では分からないことが分かる場合があります。
造影剤を使用したMRI検査もあります。

※当院では3T MRI装置と1.5TMRI装置の2台が稼働しております。
詳細については、こちら

  1. 通常のMRI検査
    MRI検査は、撮影する条件によって画像のコントラストが違います。これらを数パターン撮影することにより診断します。撮影部位によって2~3パターンをいろいろな角度で切断した画像を撮影するので時間がかかります。20~30分くらいです。また、造影剤を使用する場合、使用前と使用後の撮影があり、更に検査時間は10~15分くらい長くなります。

    T2強調画像 T1強調画像

  2. MRA
    MRIを使って血管のみを抽出するように撮影する方法をMRA(MRアンギオグラフィ)といいます。
    MRAには、造影剤を使用して撮影する方法と、使用しない撮影方法とがあります。頭部や頸部、下肢の血管は比較的造影剤を使用しません。

    下肢血管MRA(FBI法)

  3. MRCP
    これは腹部の検査で、特に胆のうや総胆管、すい臓につながっている膵管をみるための検査です。
    総胆管や膵管の構造や、総胆管結石の有無などがわかります。
    当院では、MRCP検査の一種である胆のうの収縮機能検査も行っております。

    胆のう 総胆管 総胆管の中の黒い部分が総胆管結石 膵管

  4. ダイナミックMRI
    造影剤を早い速度で注入し、ある時間ごとに撮影していく方法です。時間ごとに同じところを撮影するので、時間ごとの造影剤到達具合により濃度差があらわれます。これにより、正常組織と病変部を造影剤の濃度差としてはっきり区別できる場合があります。
    肝臓、すい臓、脾臓などの上腹部や頭部(下垂体)、前立腺や膀胱、腎臓など様々な部位をダイナミックMRIで撮影します。
    (画像はGd-EOB-DTPA使用時の例)

    造影前 肝動脈優位相 門脈優位相 平衡相 肝細胞造影相

    ○で囲まれた部分に腫瘍があります。造影剤が注入されると徐々に腫瘍が白くなっていきます。 しかし、平衡相になると肝臓の正常細胞との区別がつかなくなり肝細胞造影相では、腫瘍が黒く見えています。腫瘍の種類により時間ごとの造影剤の染まり具合が異なるのでこれらをみてどのようなものかを診断していきます。

  5. MRマンモグラフィ
    MRIを使用して乳腺の撮影をすることを、MRマンモグラフィといいます。
    一般撮影のマンモグラフィや超音波検査では分かりにくい病変も写ることがあります。ダイナミックMRIで乳腺も撮影します。(画像は MIP画像 ○は乳がん部位)

    造影後の画像から造影前の画像を差し引いて造影剤のみを画像にしています。(サブトラクション法)血管を造影剤が通って乳がんに入っているのがわかります。