助産師が教える母乳育児のコツ
水戸済生会総合病院で満足出産
当院では、母乳育児を推進しています。母乳の素晴らしさを知って、楽しい母乳育児 ができるよう、妊娠中から準備をしましょう。
赤ちゃんの心と体を健康に育てる母乳
- 赤ちゃんの成長にとって栄養的にパーフェクト
- 病気から守る免疫物質を含む
- アレルギーを予防する
- 太りすぎを防ぎ、味覚の発達に良い
- 乳児突然死症候群が少ない
- 脳細胞を活性化させ、あごの発達を促す
- 母子相互作用により母子の信頼関係を築く
- 口唇欲の充足、空腹を満たす満足感、心地よさが“快”の体験になる
お母さんの健康を守り、母親らしさを育てる母乳
- 乳首を吸う剌激が子宮収縮を促す
- 母乳分泌を促すホルモンは、母性を育てるホルモンと同じ
- 無理なく、すっきりやせられる
- 乳ガン、卵巣ガンになりにくい
- 張っているおっぱいが楽になる、心地よさが“快”の体験になる
- 衛生的、経済的、地球資源を消耗せず、環境にやさしい
おっぱいだけで育てるために
- 「おっぱいだけで育てよう」という気持ちを持つ
- 母乳育児に積極的な病院、助産所での出産を選ぶ
- 母乳育児は赤ちゃんのためばかりでなく、母親にとっても必要なこと
- あなたと赤ちゃんの体のしくみを知り、おっぱいについて正しい情報を知る
- いつも乳首の状態を気にかける
- 母乳不足?と思った時、すぐにミルクに手を出さない
- 人工乳首を使わない
- リラックスして楽しく授乳
- 困ったときに援助してくれる人を見つける
- 母乳育児は自然で当たり前のこと、そして楽しいことを感じよう
母乳が足りているサイン
- あかちゃんが満足そう
- 手足を良く動かして元気そう
- 飲むときにごくごく飲む音がする
- おしっことうんちが十分(退院したころと同じくらいかそれ以上)出ている。
目安:おしっこは6〜8回以上、うんちは3〜8回以上
回数だけでなく量もしっかり出ている - 肌や唇が乾燥していない
- 1ヶ月検診までにふっくらとしてきて、少し重くなる
お乳のお手入れ
あなたの乳首はどうですか?
扁平乳頭陥没乳頭の場合は根気よく手入れをしましょう。
乳輪部(乳首のつけ根)に親指をおき、上下左右に引き伸ばします。
親指で乳首をグッと引き出すようにします。
妊娠35週くらいから乳首の手入れを始めましょう
乳頭・乳輪部を柔らかくし、乳管開通をよくして、授乳に備えます。
乳頭保護物質を洗い流さないよう、入浴時、乳首は石けんで洗いません。
乳管開通の方法
切迫早産の治療を受けている方は医師に相談し、指示に従ってください。
実施中にお腹が張ってきたら中止してください。