入退院支援室

1.クリニカルパスとは

ある病気の治療や検査に対して、標準化された患者さんのスケジュールを表にまとめたもので、治療や検査ごとに1つずつ作られています。クリニカルパスには、病院用（診療用）、患者さん用と2つ準備されており、患者さん用クリニカルパスには、入院してからの食事や処置、検査・治療、準備、退院後の説明等が日ごとに詳しく説明されています。

2.当院のクリニカルパスの目標

医療を標準化する

医療の標準化とは、病期に対し科学的根拠に基づいた処置や治療を、一定の質を保ちながら行うことです。クリニカルパスを使用することにより、科学的根拠に基づいた治療ができ、無駄な検査や投薬を減らすことが可能です。

情報を共有化しチーム医療を実現する

当院のクリニカルパスは、医師や看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、栄養士、事務員等多職種で作成されています。そのため、出来上がったクリニカルパスは、各専門分野からの意見を元に科学的根拠に基づき作成されています。

患者さん、ご家族への説明用紙として問題点を共有する

クリニカルパスをお渡しすることにより、患者さんは入院中のスケジュールを把握することができ、より安心して治療や検査を受けていただけると考えています。病気のことや検査、手術については医師から詳しく説明いたします。分からないことや心配なことがありましたら、遠慮なく医師や看護師にお尋ねください。

医療を効率化する

クリニカルパスを使用することで、不必要な検査や投薬などを減らすことができ、入院（在院）日数の短縮も可能でコスト削減につながります。

医療安全（リスクマネジメント）の推進

病院用（診療用）クリニカルパスは、検査・処置・治療のオーダー内容や看護ケアの内容を複数の医療スタッフが確認するため、指示漏れやチェック漏れの防止に役立ちます。これらの実現で、患者さんは適切な医療を効率的に受けることができます。また、クリニカルパスは医療スタッフによって定期的に見直されて改善されるので、質の高い安全な医療を確保することができます。